Medical Services
診療内容
主な疾患と治療法
杉村病院では、脳と神経に関わるさまざまな症状に対し、脳神経内科を中心に診療を行っています。
「どの診療を受ければいいか分からない方」もまずはお気軽にご相談ください。
1. 脳梗塞
脳梗塞とは、脳血管が詰まって血液が脳に十分に行き渡らず、脳細胞が死滅する病気です。脳の血管が詰まると、手足が動かなくなったり、感覚が麻痺したりします。また、言葉がうまく話せなくなったり、話が理解できないなどの症状もおこりえます。症状が出てから早い時期に、t-PAという血栓を溶かす薬を注射したり、カテーテルという細い管を詰まった血管のなかに通して再開通させるといった治療(血栓回収療法)をすると後遺症が軽くなることがあります。当院でもt-PA療法のみならず、該当する患者さまに対しては積極的にカテーテルによる脳血管内治療を行っています。いずれの治療も可能な限り早期に行うことが重要ですので、しゃべりにくい、手足の動きがおかしいなどの症状があれば様子をみずに速やかに受診してくださることをおすすめいたします。
2. 脳出血
脳内の血管が破裂したり、漏れたりして、脳内に出血が起こることによって引き起こされる病気です。手足のちからが入りにくくなったり、ろれつが回りにくい、顔がゆがむといった症状が急にでます。
3. くも膜下出血
くも膜下出血は、脳のくも膜下にある血管から出血が生じる病気です。ハンマーで殴られたような、激しい頭痛がおきます。出血量が多い場合は意識がなくなったり、手足の脱力が生じたりします。くも膜下出血の8割は血管のこぶ(動脈瘤)が原因のため、動脈瘤の再破裂や血管の異常収縮をおこして急激に症状が悪くなることを防ぐため、発症72時間以内に頭の手術が行われます。
4. 頸動脈狭窄症
頸動脈狭窄症とは、首にある「頸動脈」という血管が狭くなる病気です。 頸動脈は、脳へ血液を送る大切な役割を担っており、この血管が狭くなると脳への血流が低下します。主な原因は、血管の内側にコレステロールなどがたまる「動脈硬化」です。 この病気は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、血流が悪くなったり、血のかたまりが脳へ流れたりすると、片側の手足のしびれや脱力、ろれつが回らない、片目が見えにくくなるなどの症状が現れることがあります。これらは「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれ、脳梗塞の前触れの可能性があります。
5. アミロイドーシス
アミロイドーシスとは、体の中に「アミロイド」と呼ばれる異常なたんぱく質がたまり、臓器の働きに支障をきたす病気です。本来、たんぱく質は体に必要な形で存在しますが、アミロイドーシスでは異常な形に変化したたんぱく質が、臓器に沈着し、その結果、臓器がうまく働かなくなります。手足のしびれやふらつきといった脳神経疾患を疑う症状のみでなく、心不全や不整脈、手根管症候群や脊柱管狭窄症など他科の病気が先行して診断治療され、その原因としてアミロイドーシスが隠れていることも稀ではありません。治療法が開発されてきており病型診断が大切です。
6. てんかん
てんかんは、脳の神経の働きが一時的に乱れることで起こる病気です。発作と呼ばれる症状が繰り返し起こるのが特徴です。 発作のあらわれ方は人によってさまざまで、「けいれんする」というイメージを持たれることが多いですが、意識がぼんやりして呼びかけに反応しなくなったり、手足や顔の一部がピクピクと動くなど様々あります。発作は数秒から数分でおさまることが多く、発作が終わると普段通りに戻る場合もありますが、しばらく意識がはっきりしないこともあります。
7. 末梢神経障害
末梢神経障害とは、手や足など体のすみずみへとつながる「末梢神経」にトラブルが起こることで、さまざまな症状が現れる状態をいいます。原因としては糖尿病、ビタミン不足、神経の圧迫などが挙げられます。「年齢のせい」と思って見過ごされがちですが、原因によっては早期の治療が大切です。
8. パーキンソン病と類縁疾患
脳の中には「ドーパミン」という物質があり、体の動きをスムーズにコントロールしています。パーキンソン病は、このドーパミンを作る神経細胞が減ってしまうため、体の動きに影響が出る病気です。特に「動きを調整する神経」が障害されることで、さまざまな症状が現れます。パーキンソン病は薬によって症状をコントロールすることが可能です。 また、リハビリテーションや運動も症状の進行をゆるやかにするために大切です。
9. 重症筋無力症
重症筋無力症は筋肉に力が入りにくくなり、疲れやすくなる病気です。体を動かすときは、脳からの命令が神経を通って筋肉に伝わります。しかし重症筋無力症では、その「神経と筋肉のつなぎ目(神経筋接合部)」の働きが弱くなることで、うまく力が入らなくなります。まぶたが下がる、物が二重に見える、手足に力が入りにくいなどの症状があり、特に夕方になると症状が強くなることが多いのも特徴です。薬物療法や血液浄化療法、免疫療法などがあり、場合によっては胸腺の手術を行う場合があります。
10. 認知症・認知機能障害
認知症は、日常生活を送るために必要な脳の働き(物事を覚える、考える、判断する、言葉を理解し、話すなど)である認知機能の低下が進み、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。また、認知機能障害は、認知機能の働きが加齢や病気などによって低下した状態をいいます。認知機能の低下は、早期に気づき、適切な対応を行うことで進行を遅らせることができる場合があります。「最近、物忘れが気になる」「以前と違う変化がある」と感じた場合は、早めの受診をおすすめします。
11. 髄膜炎・脳炎
髄膜炎とは脳や脊髄を包んでいる「髄膜」に炎症が起こる病気、脳炎は脳そのものに炎症が起こる病気です。多くはウイルスや細菌などの感染によって起こります。高熱と強い頭痛が続く、意識がぼんやりしている、けいれんが起きたなどの症状がある場合、特に急激に症状が悪化する場合は救急受診が必要です。
検査項目
脳血管カテーテル検査(バイプレーン型血管造影装置)
手足の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、カテーテルから造影剤を注入して、目的部位の血管を描出する検査です。目的部位に近い血管から造影剤を注入することが出来るので、より鮮明な血管像を描出することが出来ます。
当院の血管造影装置は、バイプレーン方式(2方向より同時撮影可能)を採用しており、少ない造影剤での撮影が可能です。
MRI検査
頭部 MRI 検査はさまざまな脳の器質的疾患(脳卒中や脳腫瘍など)の潜在を発見するのに有用で、頭部MRA検査は、脳梗塞の原因になる「動脈の狭窄」やくも膜下出血の原因となる「未破裂脳動脈瘤」といった脳卒中のリスクを発見するのに有用です。
2024年10月にIngenia1.5T(Philips社製)を導入。
2024年12月には既存のAchieva3.0T TXをSmartPath to dStream for 3.0Tにバージョンアップし、MRIは2台体制となっています。
従来の装置と比較し撮影スピード、画質共に向上致しました。
検査内容は、頭部、頸部、脊椎、四肢、骨盤、腹部(肝、胆、膵)、心臓、全身MRI(DWIBS)などです。
診察時間
脳神経内科
脳神経外科
初診の方
診療科によっては予約制となっております。急患以外で予約がない場合、待ち時間が長くなる場合がございます。
ご来院前にお電話でお問い合わせください。
受診時に必要なもの
- マイナ保険証(お持ちの方)
- 資格確認書(お持ちの方)
- 各種公費受給者証(お持ちの方)
- お薬手帳
- 紹介状(お持ちの方)
※初診時にマイナ保険証・その他各種公費医療受給者証(お持ちの場合)をご提示ください。ご提示がない場合、医療費は全額負担となります。
※紹介状をお持ちの場合は、受付の際にご提示ください。紹介先の医療機関よりお持ちいただいたレントゲン写真等がある場合も合わせてご提示ください。
再診の方
診察時には、保険証・各種公費受給者証等の確認をさせていただいております。受診の際、受付へご提示ください。
受診時に必要なもの
- マイナ保険証(お持ちの方)
- 資格確認書(お持ちの方)
- 各種公費受給者証(お持ちの方)
- 診察券
- お薬手帳
よくある質問
頭痛やしびれなど、どのような症状の時に受診すべきですか?
「いつもと違う頭痛」「手足のしびれ」「ろれつが回らない」「めまい」などの症状がある場合は、ためらわずに受診してください。これらは脳卒中の初期症状である可能性があります。杉村病院は熊本市内で数少ない「SCU(脳卒中ケアユニット)」を有する病院として、24時間365日、脳神経内科・脳神経外科の専門医が救急搬送や急な受診に対応しています。「夜間だから」「休日だから」と遠慮せず、すぐに当院へご相談ください。
頭痛だけでも受診してよいのでしょうか?
はい、頭痛だけでも受診いただけます。頭痛の多くは命に関わるものではありませんが、まれに脳出血・くも膜下出血・脳腫瘍などが原因の場合もあります。「今までにない強い頭痛」「突然の激しい頭痛」「頭痛とともに吐き気やしびれがある」場合は、早めの受診をおすすめします。
初診でも受診できますか?
はい、初診の方も受診いただけます。紹介状がなくても受診は可能です。症状やご不安なことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。なお、よりスムーズな診療のため、他院からの紹介状や検査結果をお持ちの方はご持参ください。
脳ドックを受けませんか?
症状がなくても、脳の状態を知ることは、これからの人生を考えるきっかけになります。 杉村病院では、脳と神経を専門とする医師が、丁寧に検査・説明を行っています。